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イージス・アショアとは何か簡単に解説!メリットやデメリットも

2020年6月中旬に配備計画を停止していた「イージス・アショア」の導入を断念すると正式に発表しました。

約4500億円の費用が見込まれていたイージス・アショアですが、様々な情報があって少し分かりずらい部分があるかと思います。

そこで今回は、イージス・アショアとはそもそも何か、配備のメリット・デメリットなど、根本的なことを分かりやすく簡単に解説していきます。

イージス・アショアとはそもそも何か


(ハワイ・カウアイ島のイージス・アショア施設)引用元:YAHOO!ニュース

まず、「イージス・アショア」という名前の由来から説明すると「イージス=盾」という意味で、敵国の航空機航空やミサイルなどを捉えるレーダーや、それを迎え撃つ迎撃ミサイルなど、様々な機能の総称を”イージスシステム”といいます。

ニュースでよく出てくる、もしくは聞いたことある「イージス艦」は名前の通り、船に自国防衛のための”イージスシステム”を搭載させたものです。

そして、名前の後半部分は「アショア=陸上,海岸」という意味で、まとめるとイージス・アショアとは陸上での防衛用探査・迎撃ミサイルシステムを指します。

簡単に一言で表すと、固定砲台みたいなものですね。

引用元:産経ニュース

実はイージス・アショアは全てアメリカの開発の元、現在世界にたった3基のみ存在しています。

歴史としては、ジョージ・W・ブッシュ元大統領が現役時に、「イランと北朝鮮の脅威に対抗するために、東欧のミサイル防衛策が必要だ」という背景があり、『東欧ミサイル防衛構想』という名の元、2011年以降ルーマニアとポーランドに実戦用のイージス・アショアに一基ずつと、ハワイのカウアイ島に実験用で一基の合計3基が設置されました。

なので、少なくとも2011年以降ということで陸上のミサイル防衛施設としては最新の設備と考えられます。

イージス・アショア配備のメリット

イージス・アショアが何か、大部分をご紹介しましたが次に浮かぶ疑問として、イージス・アショアを設置するメリットとは何かというところです。

ここからは設置のメリットを、イージス艦などと比較しながら説明していきます。

メリット1:365日24時間のほぼ日本全土監視が可能に

設置のメリットとして、まず一つ目に365日24時間の間航空機やミサイルの監視・迎撃が可能になります。

現在、日本で対ミサイルの監視・迎撃役を果たしているイージス艦の最大のデメリットとして、乗組員に長期間の船上勤務を繰り返し強いることになり、非常に厳しい環境になってしまう点が挙げられます。

それに加え、海上の設備のためにどうしても船体のメンテナンスや食料・物資・燃料補充など港に停泊する必要があります。

そのため、かなりの複数の艦隊でローテーションを組んで巡回していますが、限界があります。

その点、交代制で24時間サイクルを回せるイージス・アショアの方が優れていると言えます。

メリット2:尖閣諸島に問題を有利に進める可能性に

元々、イージス艦は対ミサイル防衛のために作られたものではなく、日本の艦隊を敵の航空攻撃から守る役割があります。

そのため、イージス・アショアの設備が整えば、対ミサイル防衛としての役割はそちらに任せられます。

そうなると結果的に、長期的な問題である中国との尖閣諸島をめぐる争いにイージス艦が加わり、中国の侵入を防ぐことができると考えられます。

ですが、もし仮にそれが実現したら、中国側は武力行使する可能性があるのでもっと大きな問題になったかもしれませんね。

イージス・アショア配備のデメリット

イージス・アショアの設備にあたってメリットもあれば、数々のデメリットもあります。また1つずつご紹介させていただきます。

デメリット1:設備のための膨大な予算

河野元防衛大臣は2017年12月、秋田と山口の2か所に新たな迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」を5年以上かけて導入すると発表しました。

そして中止された今年度までに計上された予算は1921億円、そのうち契約済みの分は1787億円、すでに支払った分は196億円と発表されました。

契約済みの資金がどうなるのかは、今後アメリカと話し合って決めていくとのことですが、確実に約200億円は無駄になってしまいました。

イージス・アショアの設備が完了してしまえば、先ほどご紹介した尖閣諸島問題を有利に進められる可能性があったため、長期的に見れば予算の約2000億円くらいは元を取り返せそうだったのですが、非常に残念ですね。

デメリット2:設置場所をめぐる問題

引用元:Facebook

日本国内でイージス・アショアを2基、どこに設備するかの検討段階で、日本全国を守りきるためには山口県と秋田県の2件に設備するのが最適ということで、

おそらく一方的に設置場所を政府が決めたため、その地域の住民からは反対の声が上がりました。

また、迎撃ミサイル発射後のブースター(推進エンジン)が周辺住宅などに落下する恐れがあるとして、設備の停止・中止が決定したので設備する場所の問題はやはり大きいと考えられます。

勝手は違いますが、原発問題にも通ずるところがあるようですね。

デメリット3:そもそも”イージスシステム”自体が諸刃の剣

当たり前だと思われる方もいるかもしれませんが、そもそも”イージスシステム”で防ぎきれるミサイル・攻撃の数は限られています。

そして、一度設備をしてしまうと半永久的な固定砲台になるので、敵からするとイージスアショア自体を狙えば済む話。

365日24時間監視・迎撃できるメリットもありますが、イージス艦にはないデメリットも確かにあるのです。

まとめ

今回は「イージス・アショアとは何か簡単に解説!メリットやデメリットも」というテーマでご紹介させて頂きました。

イージス・アショアの代替え案である新型イージス艦についても非常に興味深いので、まとめて別記事にてご紹介したいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました!